(最終更新は 2024年 5月8日)
1927(昭和2)年に、日本とアメリカですてきな交流がおこなわれました。
日本のひな祭りをめざして、アメリカから12000体以上の「青い目の人形」が届き、
その年のクリスマスに間に合うように、日本から58体の「答礼人形」が贈られました。
この人形たちは今も、たくさんの人たちをつなげ、友情と平和を伝えています。
三重県には200体の「青い目の人形」(友情人形)が贈られて、9体が現存します。
そして、ネブラスカ州立博物館では答礼人形「ミス三重」が大切に保管されています。
「ミス三重」は2009~2010年に三重に里帰りして、45000人の方に歓迎されました。
そして2017年夏に2度目の里帰りをして、15000人の方に見て頂けました。
2027年は人形交流100年。それを目ざして、地道に活動を続けていきます。
「人形交流は人間交流」
97年に及ぶ素晴らしい人形交流についてお伝えできればと思います。
川中島古戦場史跡公園にある長野市立博物館の特別展示室で、「「青い目の人形」記憶から何かへー戦後80年を目前に」が開催されています。
間近になった人形交流100年ではなく、来年に迫った戦後80年から人形交流の概要やこれからを考える展示です。
主な展示として、吉德の「青い目の人形」アニーや、答礼人形と同型の市松人形(平田郷陽から吉德に贈られたもの)などがあるそうです。アニーは、三重県伊勢市の中島幼稚園に贈られたもので、人形を守られた方から1992年に吉德に寄贈されました。
アニーは吉德で公開されていないので、久しぶりに長野で会えますね。詳しくは長野市立博物館のページをご覧下さい。
ネブラスカの佐藤まどかさんから、レポートを頂きました。たくさんの取り組みの画像も送って下さいましたので、ご紹介します。
三重の皆様、
あっという間に4月に入りましたが、お元気でいらっしゃいますか?
今学期も節分やバレンタイン、ひな祭りやお花見などイベントが多く、時間が過ぎるのがあっという間です。
リンカーンでは雪の多い冬がようやく終わりました。1月には20cmの積雪のため公立校と大学の閉鎖が続き、最低気温がマイナス28度まで下がる日もありました。
運転も歩行も困難な状態の日が多く苦労しましたが、雪に覆われたキャンパスはとても美しかったので写真を添付します。
本日はお花見のイベントを開催しました。おにぎりを作ったり、抹茶を楽しんだり、折り紙を折ったりしながらキャンパス内で春の訪れを皆で祝いました。
日本は桜が満開の季節ですね。UNLでは来月で春学期も終わり、あっという間に長い夏休みが
始まります。厳しい暑さが始まる前に、皆様も暖かい春を楽しまれてください。
川崎文庫ディレクター佐藤まどか
佐藤さん どうもありがとうございました。
5月から夏休みってすごいなと、毎年思います。州立ネブラスカ大学リンカーン校にある、日本文化を伝える拠点「川崎文庫」での多彩な活動もすばらしいです。またお便りをお待ちしています。
佐藤さんから送って頂いた、川崎文庫の活動の様子をご紹介します。
なお4月下旬に、川崎文庫さんに12回目の本のプレゼントをする予定です。発送は4月25日(木)を予定しています。日本の本なら、どんな本でももらって頂けますが、今の日本のことがわかる小説や雑誌などが歓迎してもらえます。プレゼントに協力して頂ける方は、20日頃までにこのウェブページのメッセージ欄、または岩脇までご連絡下さい。
三重県内の人形所蔵校・施設を今年度も4月に訪問してつながることができました。その時にいつもプレゼントを持って行きますが、今回は人形交流の下敷きのバージョンアップにしました。
一昨年にプレゼントした下敷きは片面でしたが、今回は両面印刷にしました。
一面は一昨年と同じ「青い目の人形」と「ミス三重」ですが、新町小学校の人形に「ミライ(未来)」という名前をつけてもらったので、それを加えました。もう一面は22年9月に訪問したネブラスカの「ミス三重」とミズーリの「ミス兵庫」(三重子)をまとめました。
各学校・施設に喜んでもらえて良かったです。