(最終更新は 2024年 11月13日)
1927(昭和2)年に、日本とアメリカですてきな交流がおこなわれました。
日本のひな祭りをめざして、アメリカから12000体以上の「青い目の人形」が届き、
その年のクリスマスに間に合うように、日本から58体の「答礼人形」が贈られました。
この人形たちは今も、たくさんの人たちをつなげ、友情と平和を伝えています。
三重県には200体の「青い目の人形」(友情人形)が贈られて、9体が現存します。
そして、ネブラスカ州立博物館では答礼人形「ミス三重」が大切に保管されています。
「ミス三重」は2009~2010年に三重に里帰りして、45000人の方に歓迎されました。
そして2017年夏に2度目の里帰りをして、15000人の方に見て頂けました。
2027年は人形交流100年。それを目ざして、地道に活動を続けていきます。
「人形交流は人間交流」
97年に及ぶ素晴らしい人形交流についてお伝えできればと思います。
松阪出身の岡美保子さんが中心になって、毎年開催されている渋沢栄一さんの舞台も今年で4年目。今年は新1万円札にもなった渋沢にちなんで「渋沢栄一 今に生きる」という舞台を計画されています。
第一部は「映像と芝居でえ伝える『渋沢栄一のSDGs』」、第二部は「平和への願いを歌にのせて」で、岡さんと懇意のあべ静江さんも参加されます。
会場はJR王子駅すぐ。今年も楽しみです。
州立ネブラスカ大学の川崎文庫でディレクターをされている佐藤まどかさんから、秋学期前半のすてきなレポートが届きましたのでご紹介します。
三重の皆様、
だいぶ秋らしい気候になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?川崎文庫では秋学期もたくさんのイベントを通して、学生に日本文化を体験する機会を提供しています。今週は秋休みが終わったため、学期前半のアクティビティーレポートを共有させていただきます。
秋学期は大学院生アシスタントのシェリルさん、大学生アシスタントのジェリーさんが図書館で勤務してくれています。
ジェリーさんは中等教育日本語・中国語専攻で、将来は日本語と中国語を教える仕事に就きたいと思っています。彼は中国系アメリカ人で漢字が得意なため、会話テーブルのリーダーを務めています。趣味は編み物で冬に向けてマフラーを編んでいます。
8月24日。学生会館での新入生歓迎会では、扇子に思い思いのデザインを施し、各自持ち帰って楽しめるブースを用意しました。192人の学生が川崎文庫のブースに立ち寄り扇子づくりを楽しみました。
8月25日。421名の学生がクラブフェアに参加し、様々なクラブの情報を集めるとともに、無料のグッズをもらったりゲームを楽しんだりしました。暑い日だったので、川崎文庫の扇子が大人気でした。
9月17日。お月見を祝うイベントでは、学生が月に見立てた石に思い思いのデザインを施し、大福とどら焼きを楽しみました。
9月27日。105名の学生が参加してアイスクリームを食べながら川崎文庫の32年目 の誕生日をお祝いしました。このようなお祝いができるのも川崎モータースの支援、ならびに川崎文庫に集ってくれる皆様のおかげです。
10月17日。杉本お茶店のノリ、エルガスさんがお茶の試飲会を実施してくれました。
参加者は和菓子と共に煎茶や玄米茶、茎茶や抹茶など数々のお茶を楽しみました。
10月18日。1927年にアメリカの子供たちに手紙を書かれた松本美恵子さんのお孫さん、田中領さんが州立博物館ならびに川崎文庫を訪問してくださいました。田中様のおばあ様がお書きになったお手紙を拝見したり、ミス三重と写真を撮ったりと貴重な時間を過ごしました。
10月25日。在シカゴ日本国領事館より、柳総領事、経済班の千明領事、シリング名誉領事、Jetroの中川所長が川崎文庫並びに州立博物館にお越しになりました。
川崎文庫ディレクターの活動を表彰して下さり、ミス三重とも対面しました。
領事館の皆さんにも人形交流について知っていただく機会があり大変嬉しく思います。
学期後半は感謝祭やクリスマスであっという間に過ぎていくことと思いますが、まだまだイベントも続きますので、学期末に再びレポートをシェアさせていただきます。これから寒くなりますので、皆様も暖かくしてお過ごしください。
川崎文庫ディレクター佐藤まどか
佐藤さんどうもありがとうございました。在シカゴ日本国総領事館からの表彰おめでとうございます。これまでの御活動が大きく認められて本当に良かったです。
佐藤さんから「デイリーネブラスカン」(大学新聞)の記事も送って頂きました。大きく紹介されていますのでご覧下さい。
(追記)
10月29日に、博物館スタッフが撮影された柳総領事来訪時の画像が、佐藤まどかさんより届きましたのでご紹介します。スーザン館長も登場されています。
神奈川の田中領さんが10月18日にネブラスカを訪ねられましたが、川崎文庫の佐藤まどかさんからもメイルと画像が届きましたのでご紹介します。
さて、先週金曜日に田中さんがお見えになり私もご挨拶をさせていただくことができました。田中様のおばあ様がお書きになったお手紙を拝見したり、ミス三重と写真を撮ったりと貴重な時間を過ごしましたので、その際の写真を添付しますね。
ケイトリンさんの方では100歳の記念の里帰りの準備なども進んでいるようですので、今後とも岩脇さん、田中さんの世話になることが多々あるかと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
100歳記念には是非私も三重に行ってみたいです!
佐藤
ようやく秋休みが終わり、今日から秋学期後半が始まりました。朝夕はだいぶ冷え込み、キャンパスはハロウィンの飾りつけで華やかになってきました。
短い訪問だったにも関わらず田中さんは川崎文庫にもお立ち寄りになり日本語会話テーブルを見学し、図書まで寄付してくださいました。
岩脇さんが教えてくださったお陰で田中さんとお会いすることができ、繋がりができたことを感謝します。
佐藤さんどうもありがとうございました。歓迎してもらえてとても嬉しいです。
このつながりがどんどん広がっていくといいですね。
なお、田中友子さんからも、領さんを通してネブラスカから送って頂いた画像を頂戴していますので、重複しないものを右にご紹介します。
短い時間ですが、充実した出会いがあったことがよくわかります。
田中さんどうもありがとうございました。
神奈川の田中友子さんから嬉しいお便りが届きました。友子さんの次男の領さんが旅の途中で18日にリンカーンの州立ネブラスカ大学を訪ねられました。
領さんは以前にアメリカで長く生活されていたので、「ミス三重」担当のケイトリンさんと連絡を取られ、祖母の松本美恵子さんが1927年に越賀小学校(志摩市)で書かれた手紙や、「ミス三重」と出会われました。思い出深いおばあさまが子どもの時に書かれた手紙の実物を見られて本当に良かったです。
人形交流は人間交流。この出会いがまた新しいつながりに広がるといいですね。
「これ、おばあちゃんじゃない?」と、私たちのウェブページを見られた渡米中の次男さんからメイルが入ったことで、志摩の越賀小で1927年に「三重子」に添えた手紙を書かれた松本美恵子さんの娘さんである田中友子さんと東京でお会いできました。
お母様が生前に志摩の方に出された手紙をお渡ししたら、喜んでもらえて良かったです。
松本美恵子さんは当時、アメリカから帰国したばかりでした。松本さんがみえたので越賀小(現・志摩小)の人形の名前が「メアリ」と正確な発音で残されています。
友子さんは鎌倉にお住まいですが、近いうちにメアリに会いに来られるそうで楽しみです。ウェブページも続けてきて本当に良かったです。
なんと次男の領さんは、10月18日にネブラスカに行き、答礼人形「ミス三重」やおばあさまの手紙を見られるそうで、新しいつながりが生まれそうです。