1927年に三重に贈られた「青い目の人形」は約200体。
そのうち、現在確認されているのはわずかに9体です。
ほとんどの人形は、戦争中に捨てられました。
「青い目の人形」が贈られた14年後に、日本はアメリカと戦争を始めます。1941年~1945年のアジア太平洋戦争です。そのため、人形たちは「敵の国からもらった人形」として1943年頃に各学校で処分されました。人形も戦死したのです。生存率はわずか5%でした。
そんな状況の中で残された9体の人形。
生き残れたのは、誰かが助けてくれたからです。
ある人形は校長先生が、ある人形は学校の先生が、「人形には罪はない」「可愛い人形を捨てられない」と、自分の良心にしたがって、優しさと勇気で守ってくれたのです。そこにドラマがあり、戦争への抵抗にもつながる思いがあります。
9体の人形はそれぞれの場所で大切にされ、今も友情と平和のこころを伝えています。そして新しい活動や交流が生まれています。
それでは、9体の人形たちを紹介しましょう。
(少しずつ更新します。最終更新は 2023年8月13日 です)