Averill Manfacturing(アヴェリル マニュファクチャリング)社製。
パスポート未確認。ドレスは2007年に新調。1941年に購入した「人形入箱」。
名前:不明。2024年に小学校児童会が「未来(ミライ)」と命名。
送り主:不明
配布先:安濃郡新町尋常高等小学校(現:津市立新町小学校)
歓迎会写真:未確認
ネブラスカ書簡:なし
守った人:不明
アヴェリル マニュファクチャリング社製の人形は、背中の布部分に「GENUINE/ MADAME HENDREN/ DOLL /216 /MADE IN USA」というスタンプが押されているのが特徴です。
人形の歓迎会写真など、1927年に人形が贈られた根拠がまだ確認されていませんが、人形の特徴と、答礼人形「三重子」の送別会に津市内のの8小学校と一緒に新町小学校の子どもたちも参加していること(右の新聞記事)から、「青い目の人形」であることは確実です。
安濃郡新町尋常高等小学校は1927年4月に新築竣工していて「青い目の人形」が贈られた時期と重なっています。
小学校には「新町国民学校」と書かれた人形の箱が残っていて、備品ラベルには「昭和16年4月1日購入/応接室 備品の部/品名 人形入箱」と書かれています。1941年に応接室に飾られていたことがわかります。
長い間、小学校の資料室に保管されていましたが、2019年4月から校長室に飾られることになりまし
た。この時に、人形が痛まないように、人形を立たせた状態から座らせるように変えて下さっていました。
人形の保存状態は良好ですが、贈られた当時のスカート前面の破れがひどくなったので、2007年に長崎歴史文化博物館で開催された「青い目の人形と長崎瓊子展」に展示されたのをきっかけに、津市内の洋装店が新しい洋服を忠実に再現して下さり、展示会から帰った後で新しい洋服に変わりました。元の洋服も小学校で大切に保管されています。
新町小学校の1927年当時の写真や資料がほとんど見つかっていませんので、地域の古写真などを探していきたいです。
2023年度は学校創立150周年で、それを記念して児童会の呼びかけで全校に名前を募集し、ずっと名前がなかった人形に「未来(ミライ)」という名を、2024年2月に子どもたちがつけてくれました。
2009年8月3日には、初めての里帰りを果たした「ミス三重」が来校。子どもたちに披露されました。
当会の竹林会長や滝澤事務局長、ネブラスカから来られたカーチスご夫妻も一緒でした。