吉德の青木さんからの情報です。
山形県の西里小学校6年生23人が、河北町国際交流協会の佐藤朱美さんや校長先生から、人形交流について学習しました。
西里小学校に贈られた「青い目の人形」を題材にして作られた『白鳥になった人形』では、人形は沼に沈められ、やがて白鳥になります。
この日は、同町立谷地中部小学校で大切にされている「青い目の人形」メリー・フランセス・シャーマンも授業に登場したそうです。
青木さんによれば、山形県内に現存する「青い目の人形」は11体、ギューリック3世ご夫妻から贈られた「新友情人形」は16体だそうです。いつか会ってみたいですね。
岩手県の宍戸久夫さんからの情報です。
一関市民俗資料館で「いちのせきの青い目の人形」展が12月16日(土)から3月10日(日)まで開催されました。
岩手県では18体の「青い目の人形」の現存が確認されていますが、一関市の4体が勢揃いしました。
会場には千厩小学校にフューリック3世ご夫妻から贈られた「新友情人形」エリーなど35点が展示されました。
神奈川の藤崎健一郎さんからの情報です。
大郷町民の有志で作られている「おおさと夢劇団」が「海をはるばる渡り来て~青い目の人形」を上演されます。戦争中に人形を助けようとする人たちを描き、争いのない世の中を訴えているそうです。
地元の方を中心に11人が出演され、脚本と演出も近くの松島町の方が手がけられたそうです。
上演が楽しみです。
岩手県立博物館の川向富貴子さんからの情報です。岩手県立博物館で2017年度に開催された巡回展「海を越えた絆~『ミス岩手』と青い目の人形~」に向けて収集された史料などをまとめた調査報告書が23年3月31日に完成しました。
この調査報告書は、1927年当時の人形交流の様子を、岩手県の新聞記事や写真を豊富に使いながら紹介しています。また、岩手県内に現存する18体の「青い目の人形」や答礼人形「ミス岩手」、里帰り巡回展の様子についても詳しく紹介されています。
吉德の青木さんの「日米人形交流100周年に向けて 現代も続く『人形使節』のこころ」や、岩手の研究者である加藤昭雄さんの「岩手に残る青い目の人形を探して」ほか、興味深い寄稿も収録されています。
この報告書はデータで読むことができます。以下をクリックしてご覧下さい。
奈良の末吉洋文さんからの情報です。
福島県白河市の白河文化交流館コミネスで、しらかわ演劇塾が「とんとんとんからり」を上演されました。
この劇は白河第二小学校で大切にされている「青い目の人形」ベティ・ジェーンをもとに当時の国民学校を舞台にした物語だそうです。
23年2月24日〜26日に計5回上演されました。詳しい情報は下記をご参照下さい。
藤崎健一郎さんからの情報です。
22年11月下旬に埼玉県深谷市の八基小学校4年生が、北海道清水町の清水小学校4年生とオンラインで交流しました。深谷市は渋沢栄一の出身地、清水町には渋沢栄一が十勝開墾合資会社を創設したそうで、渋沢栄一つながりの交流です。
八基小学校の子どもたちは人形交流について説明し、清水小学校の子どもたちの質問に答えていたそうです。
人形交流を学ぶ場がどんどん増えるといいですね。
詳しくはヤフーニュースをご覧下さい。配信期限が切れていたらご容赦下さい。
藤崎健一郎さんからの情報です。
11月5日(土)~6日(日)に福島市のもちずり学習センターで人形が公開されます。
この人形は福島市の岡山小学校にあった「青い目の人形」とされ、現在保管されている方の祖母が岡山小学校で勤務されていて、焼却処分直前の人形を自宅に持ち帰ったそうです。
この人形が「青い目の人形」かどうかはもう少し詳しく調べる必要があると思いますが、今後の調査に期待したいです。
詳細は以下のアドレスからご覧下さい。
親子三代で守り抜いた青い目の人形を一般公開 福島県福島市 平和考えるきっかけに | 福島民報 (minpo.jp)
青木さんからの情報です。
21年8月29日に北海道小樽市の小樽GOLDSTONEで「劇団そらのゆめ」の皆さんが公演をおこないました。おたる子ども劇場の行事です。
第1部が即興ピアノと朗読による「戦争と平和を語る~ぞうれっしゃがやってきた~」、そして第2部が「青い目の人形」の劇でした。
続いて30日は小樽ニューポート、31日は札幌市の北海道クリスチャンセンターで公演をされます。
「劇団そらのゆめ」は北海道の劇団だと思ったら、なんと愛知県の児童青少年劇団だそうです。
愛知県での公演があれば、ぜひ見に行きたいです。三重でしていただければ、もっと嬉しい!
青木さんからのお知らせです。
帯広市にある旧双葉幼稚園園舎の一般公開が4月29日から10月末まで、土日祝日とお盆に行われます。この園舎は赤いドームの幼稚園建築で国の重要文化財に指定されています。
今年から「青い目の人形」ベティ・ジェーン・ローズとギューリック3世ご夫妻から95年に贈られた「新友情人形」スザンヌも常設展示されるようになったそうです。
戦争中、園舎は兵舎に接収されて毎日憲兵が巡視していましたが、園長の臼田梅さんはベティ・ジェーン・ローズや所持品を丁寧に包んで隠したそうです。
青木さんによると、北海道内では「青い目の人形」26体と「新友情人形」8体が 今も『平和への思い』を語り続けているそうです。
すばらしい建物と人形たちに会いに行きたいですね。
福島県伊達郡桑折町(こおりまち)にある伊達崎(だんざき)小学校で「青い目の人形」が新確認されました。名前はまだわかりませんが、ギューリック3世ご夫妻がBetsy(ベッツィー)と新しい名前をつけられたそうです。
これで、全国で確認された「青い目の人形」は341体になりました。
画像は青木勝さんのフェイスブックから転載させて頂きました。
弘前学院大学の生島美和研究室が『青い目の人形と青森』という報告書を発刊されました。
人形交流と青森県について、現在残っている10体の「青い目の人形」について、答礼人形「青森睦子」について、豊富な資料とともに詳細に書かれている161ページの力作です。
生島さんたちのプロジェクトは、県内の「青い目の人形」と答礼人形「青森睦子」の再発見と活用を目ざしたもので、昨年5月に弘前学院大学で津軽地方の「青い目の人形」すべてを揃えた展示会を成功されました。また、その過程で新しい人形が見つかり、母校に里帰りさせるなど、素晴らしい成果がありました。
2月にはギューリック3世ご夫妻から2体の「新友情人形」が贈られる予定ですし、近い将来に「青森睦子」の里帰りを目指してみえます。
この本を「ミス三重の会」にも1冊頂きました。生島さん、どうもありがとうございました。
2027年の100周年に向けて、連携していきたいです。
青森県南部町の南部小学校で保管されている「青い目の人形」には名前が伝わっていませんでしたが、19年度の6年生が卒業記念として「アイナ」という名前をプレゼントしました。「南部を愛する」という意味だそうです。
ますます小学校の宝物として、そして大切な友だちとして可愛がられるといいですね。
画像は『青い目の人形と青森』(弘前学院大学文学部 生島美和研究室 2019)より転載させて頂きました。
弘前のねぷたは有名ですが、市内養生幼稚園のねぷたに、同園が大切にしている「青い目の人形」メリーが描かれたそうです。
メリーのねぷたは、7月7日の午前に市内中心部を運行したそうです。
ねぷたを通して、多くの方に人形交流が伝わればいいですね。
画像は弘前学院外人宣教師館さんのフェイスブックより転載させて頂きました。
2019年4月に新確認された「青い目の人形」が、ふるさとの野辺地に戻りました。
レイワと新しく名づけられたこの人形は、5月30日に野辺地町に寄贈され、6月24日(月)に野辺地小学校ですばらしい歓迎会が開催されました。
出席した町内3校の小学生は「人形を迎える歌」を練習したり、人形交流の学習をしたりしたそうです。
「これまで大切にされて、ここに戻ってきてくれてありがとう」
「これから一緒に過ごしていきましょう」
と呼びかけ、講堂に歌声が響きました。
歓迎会には、子どもたちの他にも地域の市民サークルの方など400名が集ったそうです。
ふるさとでの新生活が幸せになるといいですね。
画像は『青い目の人形と青森』(弘前学院大学文学部 生島美和研究室 2019)より転載させて頂きました。
弘前学院大学の外人宣教師館で津軽地方の「青い目の人形」8体を展示する特別展が開催されました。
外人宣教師館には「青い目の人形」エリザベス・ハットンが大切に保管されていて、弘前市にはさらに4体の「青い目の人形」が残っています。一つの市に5体も残っているのは珍しく、早くから宣教師の拠点であり、宣教師によって様々な市民の活動がおこなわれていたことも背景ではないかということでした。
弘前学院外人宣教師館では県内の「青い目の人形」調査をおこない、つながりを強めてきました。地道な努力の成果で、今回は津軽地方の「青い目の人形」が集合しました。
さらに取り組みの中で「うちにもある」という連絡があり、8体目の人形が確認されました。
この人形は戦争中に焼かれていた所を助けられました。炎の中に人形の顔が見えたので、居ても立ってもいられなくなった男の先生が火の中から拾い上げたそうです。人形の指が焦げているのがとても生々しかったです。
「この人形は裸足だから、展示や発表の前に何とかしてあげたい」という持ち主の願いに応えて、かわいい黄色の靴下(プーさん!)を用意されたスタッフの方のセンスが光りました。展示の後、この人形はもとの町に戻ることに決まったそうです。
3日間で720人が来館され大盛況だったそうです。新聞やテレビにも大きく取り上げられました。
弘前学院外人宣教師館の活発な活動によって、青森県で新しく1体の「青い目の人形」が確認されました。
この人形は野辺地小学校に贈られた人形で、1943年に学校で焼かれている所を男の先生に助けられました。炎の中に人形の顔が見えたので、その方は居ても立ってもいられずに人形を拾い上げて家で保管されたそうです。人形の指は今も焦げた跡が残っています。
この人形は、2019年4月27日~29日に開催される弘前学院外人宣教師館の特別展示で披露された後、野辺地町に帰ることが決まったそうです。
名前がわからないので「レイワ」という仮称がつけられましたが、早く本当の名前がわかるといいですね。
これで現存する「青い目の人形」は339体になりました。
2018年3月にギューリック3世ご夫妻から陸前高田市、釜石市、大槌町に「新友情人形」がプレゼントされました。
このうち、釜石市郷土資料館に贈られた「カレン」は、同年6月から館内の津波コーナーに展示されています。
一緒にパスポートやギューリックさんからのメッセージ、説明パネルなども展示されています。
2017年に続き「ミス岩手」がバーミングハム公立図書館から里帰りしました。飛行機で長い距離を運んで下さったのは吉德の青木勝さんです。
岩手県4ヶ所で開催
2018年の二度目の里帰りは、次の日程でおこなわれました。
2017年12月8日(金)~10日(日)陸前高田市コミュニティホール、12月12日(火)~17日(日)一関市博物館、2018年1月8日(月)~2月12日(月祝)岩手県立博物館(盛岡市 )、2月16日(金)~18日(日)釜石市(釜石市民ホールTETTO)、2月20日(火)~3月22日(木)再び岩手県立博物館(盛岡市)でした。
陸前高田の展示には、地元で津波被害を乗り越えた「青い目の人形」スマダニエル・ヘンドレンと「ミス岩手」が展示されました。
一関の展示には一関市内の小学校で所蔵されている「青い目の人形」4体と「ミス岩手」が展示されました。
岩手県立博物館の展示には、2月12日まで県内に残る「青い目の人形」18体すべてと「ミス岩手」が展示されました。18体がそろったのは初めてで圧巻でした。2月4日には青木勝さんのご講演も開催されました。
釜石会場では「ミス岩手」とスマダニエル・ヘンドレンが展示されました。
ギューリック三世ご夫妻は3月10日から盛岡に来られ、11日のシンポジウムにも参加されました。
ギューリック3世ご夫妻から3体の「新友情人形」
ご夫妻は陸前高田市、釜石市、大槌町を訪問され、津波被害の大きさに驚かれ、心を痛められていました。
そして3体の「新・友情人形」をプレゼントして下さいました。陸前高田市立博物館には「リタ」、釜石市郷土資料館には「カレン」、そして大槌町教育委員会には「スーザン」です。
人形たちやギューリック3世ご夫妻の善意が、復興の力になることを祈りたいです。
2017年7月30日~10月1日に、仙台市歴史民俗資料館で「ミス宮城と青い目の人形~人形交流90周年」展が開催されました。
ミズーリ州のセントジョセフ博物館に委託されている「ミス宮城」が里帰りし、所有者のドロシ―・バーキーさんもオープニングセレモニーに参加されました。
また、宮城県に残っている「青い目の人形」10体すべてが展示されたのも初めてのことでした。
そのうちの1体、東松島市の「青い目の人形」ナンシーは、東日本大震災による津波の被害に遭い、2015年の展示では目が開かない状態でしたが、その後修復されて元気な姿を披露してくれました。
また、ギューリックⅢ世夫妻から歴史民俗資料館に贈られた「新友情人形」のエミーも展示されました。
すべての人形は、釣り糸などで固定されていて、大きな地震を体験されているからこその配慮だと思いました。
なお、「ミス宮城」はこの里帰り展の前に、2017年5月20日~6月4日は横浜人形の家で、その後吉徳コレクションで展示された後、7月11日~23日は「ミス三重」と一緒に三重県総合博物館(みえむ)で展示させて頂きました。
2015年のクリスマスイブから16年3月6日まで、岩手県立博物館(盛岡市)で「バーミングハム公立図書館からの贈り物 日米親善人形『ミス岩手』の里帰り」展が開催されました。
「ミス岩手」はアラバマ州のバーミングハム公立図書館で、お道具や岩手の子どもたちからの手紙と一緒に大切に保存されています。
右腕がとれるなど損傷が進んでいたのを憂いた図書館の方や地域の婦人会の方などが寄付を募り、2015年8月から11月にかけて日本での修復が実現しました。
「ミス岩手」と一緒に展示されていたのは、岩手県陸前高田市の「青い目の人形」。アメリカとの戦争中に焼却されそうになりましたが、女性教師の機転によって守られたそうです。
東日本大震災では津波に流されましたが、金庫の中に保管されていたので1ヶ月後に救出され、県立博物館で除泥や脱塩などがおこなわれてきました。戦争と大津波を乗り越えた貴重な人形です。
「ミス岩手」は3月にアメリカに帰り、バーミングハム公立図書館でも盛大にお披露目されました。
2015年5月1日~6日に仙台市歴史民俗資料館で「お帰りなさいミス宮城~答礼人形と青い目の人形~」が開催されました。
「ミス宮城」はミズーリ州カンザスシティのドディ・バーキーさんが所有されていて、一緒に里帰りしました。
会場には「青い目の人形」が2体(東松島市の「ナンシー」と石巻市の「ステラ・ローラネル」)、そして2011年にギューリックさんから贈られた新友情人形「エミー」も一緒でした。
「ナンシー」(左写真)は東日本大震災で津波の被害にあい、無事に助け出されまいしたが、海水に浸かったために目が開かなくなりました。
(でも、展示会の後で修復され元通りになり良かったです。)
「ミス宮城」は個人所有ですが、普段はミズーリ州のセントジョセフ博物館で保管されています。この博物館にはもともと「ミス兵庫」(元「三重子」)が保管されています。ミズーリ州はネブラスカ州のお隣で、車ならハイウェイでリンカーンから2時間半ほどです。