愛知の成田重忠さんからの情報です。
「幸田親善人形友の会」の念願であった幸田小学校の「青い目の人形」グレース・エッサのレプリカが、多くの方の寄付やフリーマーケットの収益金で完成し、7月1日に幸田町図書館ギャラリーで披露展示が行われました。
希望される方には貸し出しもして頂けるそうです。レプリカのグレース・エッサにたくさん出番があるといいですね。
5月31日に、岐阜の魚次龍雄さんと棚橋充子さんが、上麻生小学校の先生から「青い目の人形」の授業を頼まれ、総合の時間を使って6年生に人形交流の授業をされました。
前半は魚次さんが人形交流の歴史を映像を使って紹介され、後半は棚橋さんが紙芝居を使って、
メリーブランナーとの奇跡の出会いを話されました。
残念ながら上麻生小学校は統廃合されるので、お二人の話を映像で記録し、メリーブランナーと人形交流の話が語り継がれるようにされたそうです。授業には教育委員会も参加されました。
小学校のウェブページもご覧下さい。
上麻生小学校に1927年に贈られた「青い目の人形」メリーブランナーは、奇跡的な経過をたどって棚橋さんが大切にされ、2016年に棚橋さんから上麻生小学校に戻されました。
川中島古戦場史跡公園にある長野市立博物館の特別展示室で、「「青い目の人形」記憶から何かへー戦後80年を目前に」が開催されました。2022年に千葉から寄贈された人形が「青い目の人形」かどうかを調査した経過と結果を、人形交流の歴史と合わせて展示されました。
会場には、吉德所蔵の「青い目の人形」アニーや、答礼人形と同型の市松人形(平田郷陽から吉德に贈られたもの)などもありました。アニーは、三重県伊勢市の中島幼稚園に贈られたもので、1992年に吉德に寄贈されました。
寄贈された人形は、マダム・ヘンドレンの人形ですが、残念ながら「青い目の人形」という確証を得られなかったそうです。でも、安易に「青い目の人形」にしない姿勢はすばらしく、全国でも学びたいと思いました。
会場には長野市立川田小学校のメリー、同市立綿内小学校のメリー、大鹿村立大鹿小学校のマートル・ルイーズと、地域で大切にされている「青い目の人形」3体も展示され、ギューリック3世ご夫妻が贈られた「新友情人形」も、川田小学校のサニー、綿内小学校のポーラ、長野市城山小学
校のジョアンナ、同市立保科小学校のヘーゼルと4体が展示され、とても豪華でした。
愛知の藤村記一郎さんからの情報です。
11月23日に豊川親子合唱団たけのこが「とよかわ青い目の人形物語〜海を渡ったエイミーより〜」を豊川市小坂井文化会館で上演されました。
この劇は2018年に上演された「海を渡ったエイミー」を豊川バージョンに再構成したものだそうです。
2027年の100周年に向けて、「エイミー」も豊川版もぜひ再演してほしいです。できれば三重でも拝見したいです。
愛知教育大学の附属図書館で「青い目の人形あいちの会」と大学の共催で、「愛知・青い目の人形展ーその地域歴史と交際交流の意義を学ぶー」が開催されました。
「青い目の人形」4体と「新友情人形」2体も一緒に展示されました。人形交流についての展示パネルも充実し、人形所蔵校などの取り組みや所蔵資料を見れるファイルもずらりと並んでいて、見応えがありました。
名古屋の劇団そらのゆめが、「青い目の人形」という劇を上演されました。この劇は、三重県内の小学校でも何度か上演されたことがあるそうで、すでにご覧になった方もいらっしゃるかもわかりませんが、シナリオと演出が見事でした。
演じられるのはわずか3人。でも、シナリオと演出の巧みさで、校長先生や主人公の友人なども、まるでその場にいるようにイメージすることができました。3人と息を合わせるピアノの生演奏もすばらしかったです。
上演時間は45分ぐらいで、学校での鑑賞にもぴったり。三重で人形交流のイベントをする時にご一緒できたらと思いました。
愛知県の本多徹さんが、人形交流の本を2冊出版されました。
1冊は『青い目の人形 フレンドシップドールズ』。人形交流を詳しく紹介されたものです。
もう1冊は『図解 青い目の人形』。本多さんが講演などのために作られた資料をまとめたもので、視覚的に人形交流を理解することができます。
2027年の人形交流100年に向けて、愛知の取り組みが素晴らしいですね。
どちらもアマゾンで購入できます。
奈良の末吉洋文さんからの情報です。
6月17日に、静岡県御前崎市の浜岡北小学校3年生で「青い目の人形」を使った授業が行われました。
この人形マーベル・ワレンは1927年に朝比奈小学校に贈られ、戦争中は小学校の用務員さんが小学6年生の息子と一緒に校庭のヤギ小屋に隠しました。
朝比奈小学校は浜岡北小学校に統合され、マーベル・ワレンは2008年に市指定文化財になり教育委員会で保管されています。毎年この時期に浜岡北小学校に帰り、戦争と平和を考える授業がおこなわれているそうです。
「静岡NEWS WEB」に詳しい情報や映像があります。(視聴期限が切れている場合はご容赦下さい)
奈良の末吉洋文さんから嬉しい情報です。
ギューリック3世ご夫妻が4年ぶりに来日され、5月23日と24日は長野県に滞在し4つの学校を訪問されます。
23日は長野市の城山(じょうやま)小学校で子どもたちと交流。ご夫妻がこの小学校に9年前に贈られた「新友情人形」のジョアンナとも再会されました。
吉德の青木 勝さんによれば、今回は長野、山梨、沖縄、滋賀を訪問されるそうです。来年は、三重にもお呼びできるといいですね。
岐阜県に残っている「青い目の人形」は2体。
七宗町立上麻生小学校のメリーブランナー(右)と、八百津町立和知小学校のバッテロー(左)です。
この2体が久しぶりに揃って、岐阜市歴史博物館で開催されている「岐阜の学び舎150年」展で展示されました。
メリーブランナーは長い間、棚橋充子さんが大切に保管されていましたが、2016年に元の上麻生小学校に戻されました。
2体は、チラシや垂れ幕にも主役のように登場しました。
青木 勝さんがシェアされた情報です。
長野県に配られた「青い目の人形」の可能性が高い人形が千葉市稲毛区で確認されました。
千葉テレビ放送のウェブページによると、この人形を所有されている方のお母さんが長野県で教員をされていて、校長先生から人形を譲り受け、長野県の実家で保管されていたそうです。その後、人形をお姉さんから託され、千葉市の自宅で保管されていました。お母さんからは「当時人形を燃やしたことにした」と聞いたことを覚えてみえるそうです。
その方は、この人形を長野市立博物館に寄贈され、5月25日に長野市に運ばれたそうです。
青木さんによると、この人形が「青い目の人形」だった場合、342番目の確認になるそうです。三重でも10体目の現存が確認できるといいですね。
千葉テレビの映像は次のページで見ることができます。
「青い目の人形・あいちの会」の久﨑さんからの情報です。
西尾市の公募により、同市立吉良中学校で大切にされている「青い目の人形」アテナのレプリカ製作をするために、100万円のクラウドファンディングを行い、公開期間がわずか36日でしたが、34万円を集めることができました。ご協力頂いた皆様、どうもありがとうございました。
青木さん(吉德)からの情報です。
ギューリック3世ご夫妻から「新友情人形」を贈られた長野市内の3つの小学校が、12月23日にオンラインで交流会をもちました。
子どもたちの発案で開催されたのも素晴らしいですね。
それぞれの小学校で劇化や学習がされているそうで、こうした取り組みがあるからこそ、学校間の交流会も実現したのでしょう。
人形交流の意味や意義が子どもたちに届いていますね。
青木さんによりますと長野県内では、1927年に贈られた「青い目の人形」が28体現存していることが確認されています。また、ギューリック3世ご夫妻から贈られた「新友情人形」は38体です。
青木さんからの情報です。
愛知県一宮市の神山小学校に、ギューリックⅢ世ご夫妻から贈られた「新友情人形」があることがわかりました。
これまでの記録からも漏れていましたが、2012年に贈られた人形で、マリアというそうです。
見つけてもらえて良かったです。これから大切にしてもらえるといいですね。
青木さんによると、ギューリックⅢ世ご夫妻から贈られた「新友情人形」は、滋賀に贈られた3体を含めて21年末までに308体になり、22年のひな祭りにはさらに4体増えるそうです。
ちなみに1927年の「青い目の人形」は341体が全国で確認されているそうです。
幸田親善人形友の会の成田重忠さんからのお便りです。
今年も「中高生英語ハイク(俳句)コンテスト」が開催されます。早いものでもう第5回になりました。
テーマは「親善・友好・平和」と「自由課題」のどちらかで、入賞者には賞状と図書券が贈られます。さらにどちらのテーマにもギューリック賞があり、ギューリック3世が選んで下さった作品には特別の色紙も贈られます。
今年は幸田町教育委員会に加え、愛知県教育委員会も後援。募集要項の英語版も作られ、海外にも参加を呼び掛けているそうで、取り組みがどんどん広がっています。
三重からも応募が増えるといいですね。
青木さんからの情報です。
21年8月29日に北海道小樽市の小樽GOLDSTONEで「劇団そらのゆめ」の皆さんが公演をおこないました。おたる子ども劇場の行事です。
第1部が即興ピアノと朗読による「戦争と平和を語る~ぞうれっしゃがやってきた~」、そして第2部が「青い目の人形」の劇でした。
続いて30日は小樽ニューポート、31日は札幌市の北海道クリスチャンセンターで公演をされます。
「劇団そらのゆめ」は北海道の劇団だと思ったら、なんと愛知県の児童青少年劇団だそうです。
愛知県での公演があれば、ぜひ見に行きたいです。三重でしていただければ、もっと嬉しいですね!
1927年の人形交流で福江小学校(現・愛知県田原市)にもカリフォルニアから「青い目の人形」が届き、福江小では独自に答礼人形「ミス フクエ アツミ」を作ってカリフォルニアに贈りました。この答礼人形は今もカリフォルニア州フラトン市の図書館で大切にされています。
2007年にはギューリック3世ご夫妻から「新友情人形」のカレンが福江小に贈られています。
このすばらしい人形交流を子どもたちに伝えるために福江市民の有志が「ミス フクエ アツミ物語」という紙芝居(B4版16枚)を作り、市内18の小学校や図書館に配布しました。
人形交流のすばらしい取り組みは、今も続けられています。「ミス フクエ アツミ」も里帰りができるといいですね。
2020年11月29日に「青い目の人形あいちの会」が設立されました。
幸田町の成田重忠さんの提唱に約50名が賛同され、名古屋市栄の中統ビルでで設立総会を開催。「青い目の人形」の記念朗読コンサートの後、皇學館大学の深草正博さんが「福沢諭吉から渋沢栄一へ~その文明観の比較から~」という講演をされました。
当初は5月24日に「愛知親善人形の会」(仮称)として設立予定でしたが、新型コロナウィルスの影響により延期されていました。
「青い目の人形あいちの会」も2027年の人形交流100年に記念行事の開催を目ざしていて、私たち「ミス三重の会」とも連携できればいいですね。
年会費は1000円ですので、関心のある方はぜひご参加下さい。
(追記)21年3月に発行された会報第1号を頂きました。入会申し込み用紙もついていますのでどうぞご入会下さい。 (21年9月9日)
愛知県の「幸田親善人形友の会」が今年も俳句コンテストを行います。親善・友好・平和を表現する英語の俳句を中高生から広く募集します。募集期間は9月1日~30日です。
ギューリック3世に選んでもらうギューリック賞も作られています。
英語ハイクは音節数を全体で10~17程度にまとめ、語彙をうまく組み合わせて3行に分けて書きます。文法にこだわらず、大胆に省略し、季語も必要ないそうです。
ちなみに昨年ギューリック賞に選ばれたのは次の句です。
Blue eyes and black eyes
are connected by a thread
of deep friendship (中学生の部)
A cat sitting
On elderly woman’s lap
time goes by peacefully(高校生の部)
三重県からもたくさんの応募があるといいですね。詳しくは下の要項をご覧下さい。
2020年5月24日に「愛知親善人形の会」が設立されます。
これまで幸田町など各地で調査や発信がされていましたが、いよいよ県全体での活動が始まります。
私たち「ミス三重の会」も協力し連携していきたいと思います。
答礼人形(ミス愛知)を里帰りさせる会の皆さんが、「ミス愛知」里帰り展(2017年)の報告書を2018年9月に刊行されました。
「ミス愛知」や愛知県に残る「青い目の人形」の詳細な説明や、展示パネルすべての紹介。ギューリックⅢ世ご夫妻やアラン・ペイト氏、青木勝氏が揃ったオープニングセレモニー、県内4ヶ所で開催された里帰り展やファイナルコンサートの様子、さらに答礼人形「ミス名古屋市」「ミス岡崎」「ミス・フクエ・アツミ」の紹介など、すばらしい内容です。
愛知では100周年の2027年を見すえて「愛知親善人形の会」(仮称)も始動しています。愛知の活発の動きに注目したいです。
2018年7月21日~9月2日に、幸田町郷土資料館で「アオでつなげる、こうたの歴史」展が開催され、遺跡の発掘調査で見つかった青色のガラス杯や青いガラス玉などと一緒に、幸田小学校で大切にされている「青い目の人形」グレース・エッサも展示されました。
グレース・エッサは2012年にアメリカに里帰りをしてロアノーク博物館で展示されていますし、幸田町の特別住民票ももっています。
また、幸田町では第2回「中高生英語ハイク(俳句)コンテスト」も開催されました。コンテストには、ギューリック3世が選ぶ「ギューリック賞」も作られています。
幸田町の活発な取り組みが続けられています。
ウィルあいちホールで、人形交流を描いた合唱ミュージカル『海を渡ったエイミー』が公演されました。2018年3月の「親と子のみどりの杜の合唱団」(長久手市文化の家・森のホール)に続き、今回は「愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団」の初演です。
今回もすばらしいステージでした。会場には岐阜で大切にされている「青い目の人形」メリーブランナーも飾られていました。この人形を大切にされてきた棚橋充子さんも、合唱団の一員として出演されていました。
今回の公演のDVDや楽譜も販売中です。
ミュージカルのテーマ曲は、1番が「青い目の人形」を迎える歌詞、2番がアメリカに渡った答礼人形が里帰りする歌詞で、日本語と英語が
掛け合いをする所もすばらしいです。
ぜひ下のファイルでご覧下さい。
左の画像は6月2日のもので、藤村記一郎さんのフェイスブックから転載させて頂きました。
岐阜県には2体の「青い目の人形」が残っていますが、そのうちの1体であるメリーブランナーと、長年人形を大切にされてきた棚橋充子さんのことが中日新聞の市民欄で紹介されました。
七宗町の上麻生小学校に贈られたメリーブランナーは、戦後の校舎改築の時に廃棄され、焼却作業をしていた先生が、たまたま学校で遊んでいた6年生だった棚橋さんにプレゼントしました。少女が家に帰ってお母さんに人形を見せると、お母さんは人形をじっと見つめて抱きしめ、その時は服も来ていなかった人形に服を作られたそうです。
2016年に棚橋さんは上麻生小学校にメリーブランナーを返されています。
愛知県の幸田町教育委員会が『青い目の人形調査報告書』をまとめられました。
100頁を超える充実した内容で、人形交流の詳しい紹介や、「青い目の人形」の保存と活用事例なども書かれ、資料や写真も豊富です。
石原憲人さんによる「青い目の人形」の形態やメーカーに着目した比較調査や、成田重忠さんの「グレースエッサのアメリカ里帰り」の記録もすばらしいです。
幸田親善人形友の会と行政が協働して、新しい事業をつくられている幸田町の取り組みは注目です。
150部を販売されます。1500円です。
長久手市文化の家・森のホールで、人形交流をテーマにした合唱ミュージカル『海を渡ったエイミー』が初演されました。
子どもたちが元気に、はつらつと演じる姿がとても印象的で、「青い目の人形」エイミーを大切にしてきた一人暮らしのお年よりと、近所の子どもたちとの出会いとつながりを軸にして、人形交流が伝えられていきます。劇中にはエイミーと答礼人形「ミス愛知」も登場して語るシーンもありました。当時の「人形を迎える歌」と「人形を送る歌」が劇中で歌われたのも新鮮でした。
何よりいいなと思ったのは、お年よりの話から人形交流が子どもたちに伝わり、子どもたちが受け継ぎ発信する設定になっていたことで、このミュージカルから子どもたちに伝わるものは多いと思います。
ぜひ三重でも上演できればと思います。
活発に活動を続けられている愛知県の幸田親善人形の会が、幸田町民会館あじさいホールで「和楽器で綴る青い目の人形~グレース・エッサ物語~」を開催されました。
これは、1972年に幸田小学校の講堂裏から発見された「青い目の人形」グレース・エッサを、語りと和楽器の演奏で表現されたものです。
また当日は、それに先立ち「英語ハイク(俳句)コンテスト」の入賞者発表もおこなわれました。
「ミス愛知」里帰り展が下記の愛知県4ヶ所で開催されました。
17年7月19日(水)~30日(日)豊川市桜ヶ丘ミュージアム、8月2日(水)~13日(日)岡崎市岡崎信用金庫資料館、8月17日(木)~25日(金)一宮市スポーツ文化センター、8月30日(水)~9月10日(日)名古屋市博物館。
豊川会場では7月19日(水)に「第3回 青い目の人形と答礼人形シンポジウム」が開催され、「ミス愛知」を見つけられたアラン・スコット・ペイトさん、ギューリックⅢ世ご夫妻、青木勝さんが参加されました。
岡崎会場では、1928年に岡崎市からニュージャージー州ニューアーク市に贈られた「ミス岡崎」についての紹介がされ、同じ形の人形も展示されて注目されました。
一宮会場では「パネルでクイズラリー」の取り組みがされ、10問のクイズに答えると記念品がもらえるので、子どもだけでなく大人にも人気でした。
名古屋会場では9月2日(土)に「日本人形玩具学会 第29会名古屋大会」が開催され、基調報告「人形を介しての日米交流」(青木勝さん)、研究発表「民俗文化財としての青い目の人形」(石原憲人さん)ほか、たくさんの貴重な報告がされました。また9月9日(土)にはファイナルコンサートが開催され、新作合唱ミュージカル「海を渡ったエイミー~青い目の人形物語」が抜粋上演されました。
各会場では、愛知県で保管されている「青い目の人形」10体、「新・友情人形」9体も展示されました。
人形交流研究の先駆者である夏目勝弘さん(愛知県豊川市)が、17年6月19日に亡くなられました。
「ミス愛知」が発見された時は大変喜ばれ、今年の夏の里帰りを楽しみにされていただけにとても残念です。今まで本当にありがとうございました。(下は中日新聞 17.6.21.)
5月21日(日)に幸田町中央公民館ホールで「日米親善人形交流90周年シンポジウム」が開催されました。
基調講演「ミス愛知と答礼人形の現状について」(吉德 青木勝さん)、情報提供として「西三河に現存する親善人形」(安達覚さん)、「里帰りしたミス名古屋とミス台湾」(棚橋昌子さん)、「わたしたちの青い目の人形ー人形の保存と活用ー」(石原憲人さん)と多彩な報告がされました。
会場には地域で守られた3体の「青い目の人形」、岡崎市立宮崎小学校のコルマ・デル(左)、幸田町立幸田小学校のグレース・エッサ(中)、西尾市立吉良中学校のアテナ(右)が展示されました。
また、ギューリックⅢ世からプレゼントされた「新・友情人形」サリー(岡崎市立広幡小学校)も展示されました。
愛知でユニークな活動がおこなわれました。
「答礼人形『ミス愛知』と青い目の人形展を開催したい」ということでネット上で資金募集をされました。
目標額は三重と同じ100万円でしたが、17年4月10日(月)までに112万4000円が集まり、大成功を収めました。
新しい取り組みとして注目されます。
2016年12月3日~11日に、静岡市の静岡県立美術館エントランスホールで、新しい着物を着た「ミス静岡(富士山三保子)」のお披露目展示がおこなわれました。
これまでは「ミス神戸市」の緑色の着物でしたが、「ミス静岡」本来の赤色の着物が作られました。着物には富士山や三保の松原そしてお茶の実などがデザインされています。
着物だけでなく、失われていた台座やお道具も静岡の皆さんによって新調されました。
12月6日には「富士山三保子」さようならクリスマス会が開催され、多くの市民グループが集まって発表や演奏をされました。
12月10日には座談会が開催され、戦争当時に静岡県掛川市で人形が焼かれるのを目撃された方のお話もありました。その方のお話によると、近くの小学校などの何体かの「青い目の人形」をわらの家に入れて、子どもが火炎ビンを投げて燃やしたという衝撃的なものでした。
証言などをまとめた『青い目の人形の泪』もNNNドキュメントで放送されています。
「ミス静岡」はミズーリ州のカンザスシティ博物館に戻りました。
2016年2月21日~3月28日に、静岡県3会場(静岡市、沼津市、浜松市)で「答礼人形『富士山三保子』里帰り展」が開催されました。
「ミス静岡(富士山三保子)」はミズーリ州のカンザスシティ博物館で大切に保管されています。緑色の着物は「ミス神戸市」のもので、着物が着せ替えられている珍しい例です。
静岡市の会場には、静岡県に贈られた「青い目の人形」の
中で現存が確認されている6体すべてが展示され、またギューリック3世から静岡県へ贈られた新友情人形も6体のうち5体が展示されていました。
説明パネルも豊富ですばらしく、来年の「ミス三重」展示にむけてとても参考になりました。
また、後援されている在名古屋米国領事館から今回の里帰りに発行された特別パスポート、ケネディ駐日米国大使から贈られた人形も展示され、静岡の皆さんが新調した「ミス静岡」の着物やお道具、人形台座もそろい、バラエティに富んだ展示でした。